2015年10月16日金曜日

結婚式を挙げてみて思ったこと(クラスカ) ⑤写真・ビデオについて

10月の16
10月はあと半分です。
ウェディング業界的には先週のバタバタが一段落して、もう週末と言った感じでしょうか?
まだまだ結婚式のシーズンは続くみたいです!

本日も結婚式の体験談の続き。
準備・挙式・披露宴と来て、残るもののお話。
つまり、写真とビデオの話。

さて、私たちは結婚式のカメラマンです。
私はムービーの、妻は写真の。
なので、この項目こそ書くべきことかなと思います。

カメラマン選びで重要なこと


写真は妻の友人に頼みました。
妻の所属していた写真塾の同期の方です。
ニコンのF3というカメラで、フィルムで撮ってもらいました。

ムービーは私のほうの仕事のつながりのあるビデオグラファーに頼みました。
馬場秀樹さんという方で、普段は名古屋のほうで『SUNAO』というウェディングムービーのブランドの代表をしています。
社員時代に色々と助けて頂いたご縁でお願いしました。
理由はいくつかあります。
・クオリティーと作品のテイスト。
・この人にカメラを向けられても、嫌な感じは絶対しないだろうなという人柄と距離感。
・多分、自分と違ったロジックでムービーを作っている感じがするところ。

カメラマン選びについて、知人に頼んだという点では参考になることはあまりないかもしれません。

ただ唯一、誰にも共通して大事だと思うのは、
「撮影前に2人でカメラマンに会える」ことですね。
それだけで当日の始まりが違います。
それは撮影する側にとっても同じだと思います。
撮影当日に『はじめまして!』はやっぱりお互いシンドイですよね。


感想

写真について

普段見ている婚礼写真のほとんどがデジタルなので、最初フィルムの風合いに、思いがけず違和感を感じてしまったのが面白かったです。
フィルムとデジタルってやっぱり全然違うものだなと実感しました。
時間が経って見ると、SNSやいろんなとこで見慣れたデジタル一眼の画との違いがあることで特別な感じがして、すごく好きです。


クラスカの結婚式
(ブライズルームで何をしていいのか分からなくて途方にくれる新郎の写真)

ムービーについて

仕事柄、どんなムービーを見ても客観的に突き放して見るクセがあります。
どう撮っているとか、どういう構成になっているとか、ここの繋ぎはどうこうとか。
でも、それは新郎目線でも何でもないので、ここでは割愛します。
自分の結婚式を撮ってもらったものを見て、理解したことを一言だけ言います。
それは、『ウェディングの映像はどんなものも、本人たちにとっては全て愛すべき記録である』ということです。
いらないシーンなんてひとつもありません。

当日を撮影するウェディング映像にはいくつかジャンルがあります。
全て記録する2時間ものの記録ビデオ
途中までを収録した撮ってだしエンドロール
最後まで撮ったものを5分~15分程度にまとめるウェディングシネマ
そのどれも結局のところ本人たちから見たら、記録以外の何ものでもないということが自分の映像を見て分かりました。
たとえ撮っている人間にそんなつもりはなくて、販売のときに『記録っていうよりはPVみたいな感じで、かっこいい感じなんです』なんて言って売っていようとも、もうこれは記録でしかないんです。

映像を見て感じるのは、その時間に私たちと大切な人たちがそこにいたことの貴重さです。

もう若くはない両親や叔父・叔母の姿はただそれが映っているだけでありがたいです。
特に映像ではちゃんと映っているものはないので、見るたびに嬉しく思います。
そのうち、この映像を見ていろんなことを思いだすんだろうなと。
結婚式のことだけじゃなく、子供の頃のことや思春期の頃のことも。

友人たちの表情をみて、飲まず食わず寝ずで自主映画を作ってた頃のことを思い出すかもしれません。

当日自分たちが見れなかったシーンをより見たいと思うし、当日見れなかった表情を映像で見つけられた時の喜びはとても大きなものです。

『記録』といったのは、そういうことです。

そのお客さんとしての感覚が、ビデオグラファーとしての自分にどんな意味があったかについて書き出すと長くなります。
一言でいうと、『変わりました』

これからの撮影にどうぞご期待ください。


ウチキフィルム 打木 健司


映画の中の結婚式について

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